空き家だけ相続放棄することは可能？管理責任や空き家を手放す方法をご紹介

空き家だけ相続放棄することは可能？　

不要な空き家を相続すると、維持費や固定資産税などの出費がかさんでしまう可能性があります。

相続放棄することも可能ですが、管理責任に問われるケースもあるため、注意が必要です。

　この記事では、空き家の相続放棄や管理責任の詳細、相続放棄せずに家を手放す方法をご紹介いたします。

無料相談はこちらから

◆相続放棄とは？空き家のみの放棄はできる？

　相続放棄とは、文字どおり相続の権利を放棄することを指します。

そもそも相続の権利を保有していないことにするため、空き家の相続権利の放棄に加え、借金などのマイナスの資産も放棄するため、返済する必要もなくなります。

　ただし空き家や負債のみを放棄することは認められず、すべての権利を放棄することになります。

　預貯金などのプラスになる資産や、思い出がある品物も相続できなくなることを覚えておきましょう。

　なお相続放棄をする場合は、相続があったことを知った日から3か月以内に申請する必要があります。

　数十年会っておらず連絡が取れなかったなどの例外を除いて、3か月が経過すると相続を認めたことになり、放棄ができなくなるため注意しましょう。

▼弊社が選ばれている理由はこちらです▼

▶不動産のお得な処分方法◀

◆空き家を相続放棄しても管理責任は残る？

　現在住んでいない空き家を相続放棄をしても、管理責任が残ることはありません。

管理責任とは、空き家の損壊や防犯上の危険性が高まることを防ぐために、空き家の修繕・清掃などをおこない、適切に管理する義務のことです。

　ただし住んでいる空き家を相続放棄した場合、次の相続人に空き家を引き渡しをするまでは、管理責任が残ります。

　もし全員が相続を放棄した場合や、他に相続人がいない場合は、相続財産清算人の選任を家庭裁判所に申請します。

　相続財産清算人とは、相続財産の清算や、国庫に帰属させる手続きをおこなう方のことです。

　相続財産清算人に引き渡すまでは同様に管理責任がありますが、引き渡してしまえば管理責任からは解放されます。　

　ただし相続財産管理人を選任する際には費用が発生し、報酬の支払いも必要です。

場合によっては高額な費用負担になるケースもあるため、選任するかどうかは慎重に判断しましょう。

▼弊社が選ばれている理由はこちらです▼

▶不動産のお得な処分方法◀

◆相続放棄をせずに空き家を手放すことは可能？

　相続放棄をせずに、不要な家を手放す方法の一つに売却があります。

建物付きで土地ごと売却、もしくは建物を解体し更地として売却することもできるでしょう。

買い手の希望とマッチすれば、売却して利益を得られる可能性も考えられます。

また隣地所有者に、土地の購入を交渉する方法もあります。

隣地所有者にとっては土地の拡大につながり購入のメリットもあるため、売却となる可能性はあるでしょう。

なお、空き家は寄付することも可能です。

個人や自治体・法人に向けて寄付が可能ですが、場合によっては贈与税などの税金の支払いが発生するケースがあるため、注意しましょう。

◆空き家を放置すると固定資産税が６倍！？

　放置した空き家で一番多い理由が「せっかくだから何かに使うかもしれない」との理由で手放さずにいて、気づいた時には草木が茂り、床は抜け、天井が落ちてきてしまい、手放したくなった時に査定をしたら、逆に解体費用や残置物の撤去費用を請求されたので、そのまま放置してしまったとうい事が非常に多い理由です。

また、空き家のある市区町村から「管理不全空き家」や「特定空き家」として指導を受け、それに従わずに勧告を受けると固定資産税等の軽減措置（住宅用地特例）が受けられなくなり、固定資産税が６倍になる可能性があります。